野末隼の日記帳。

文を書く。って楽しい

ものづくりをやめるな。

カメラを止めるな!
を観てきた。
この映画はどうしても
大型映画館で観たくなくて
大阪の下町にある小さな映画館で観てきた。
正解だった。


心の奥底から面白かった。
自分のボキャブラリーの中では言い表せない感動があった。
帰り道は放心状態で大雨だったが
傘を持っていなかったけれど気にせず濡れながら帰った。
とても気持ちが良かった。


合わせて心の底から自分に落胆した。
なんて適当に生きているんだと。
ものづくりをこれまで
心底手を抜かずに作ったことがない自分を
ぶち殺したくなった。


いいものを見るたびに死にたくなる。
自分を叩きのめして
生まれ変わりたくなる。


言葉は暴力的だが
本当にそう思っている。


それくらい素晴らしい映画だった。
内容は伏せるが
映画への愛を感じられた。


ネタも映画も音楽も
すべてその作り手の愛がある。
演者にも。
はたしてそれをどう見るかは
オーディエンス次第だが
その作品がはたしてプロデューサーや
配当先にも愛を持たれているかは
わからない。


だがこの世にでたのであれば
一人でも人の心を動かしているのであれば
それは愛のある作品だ。


そうしたものを世に生み出すことは
血反吐を吐く工程があるだろう。
その汗や苦労がすべてでる。
ごまかしはきかないのだ。


嘘に塗りたくられた今の人生はいったいなんなのか。
もう一度考え直したいと
心から思える
雨の夜だった。